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コラム 人生、仕事

職場にいる!?クラッシャー上司の傾向と対策

2019年9月18日

クラッシャー上司って?

突然ですが皆さん、クラッシャー上司ってご存知ですか?

自分の立場を利用してパワハラ・モラハラで部下を追い詰める上司のことです。

部下を「潰す」から、「クラッシャー」上司なんですね😅

部下のうつ病を誘発してしまったり、最悪の場合精神的に追い詰めて会社を辞めさせてしまうことも・・・。

元々は筑波大学大学院教授の松崎 一葉先生と、東京慈恵会医科大学名誉教授の牛島定信先生が名付けた概念だそうですが、現在は言葉自体が普及しておりネットで検索しても様々なサイトが出てきますね。

詳しい定義やタイプ別のクラッシャー上司の事例などは、こちらの本に書いてありますので興味ある方はぜひ読んでみてくださいね⬇

私個人的にはクラッシャー上司に当たったことはないのですが、周囲の人の話を聞くと、いるわいるわ・・・

ということで、ご紹介した松崎先生の本を読んで、自分でも「クラッシャー上司って何なの?」「どう対処すれば良い?」という部分を考えてみましたので、ご参考になれば幸いです。

クラッシャー上司の正体とは・・・
~タイプ別の特徴~

本人は良かれと思ってやっている!?

先述した松崎先生の本の中で1番驚きだったのは、このタイプのクラッシャー上司。

部下を厳しく丁寧に指導することが正しいと思っており、部下にピターッと貼りついて一挙一動を注意・指導。

こんなんじゃ息苦しくてやってらんないですよね💦

でも驚きなのは、本人は「部下のため」という正義感をもってやってるとこ。

まぁだからこそタチが悪いんですがね・・・。

部下の自然な成長を信じて、もうちょっと放置してほしいものですよね。

私の職場の先輩にそんな「クラッシャー上司」がいるらしいですよ~と世間話をしていたら、「お、俺のこと・・・?(心当たりあり)」という方がいました。

その先輩は、若手後輩に議事録の書き方等をみっちり指導していたら(例えばインデントの位置や半角・全角が揃ってないとか、細かい文言とか)、ある日後輩に半泣きで「もうぅぅぅ、勘弁してくださいよぉぉぉ!!」と言われたらしいです。

先輩からしたら、「なんだよ、最近の若いやつは・・・せっかく指導してやってるのに・・・」という感じだそうですが、後輩くんからしたら「何回作り直しても書類の審査が通らない、勘弁してくれぇ」だったんでしょうね。

上司本人は悪気がないんだけど・・・ってタイプですね😅

話を聞いているとこの先輩の事例の場合は、上司・部下どちらかが悪いという話ではないようでした。

単に、昔はそのやり方が合っていたけど、今の若い世代にはそういう指導法は合ってないというだけ。

ということで、上司も部下もお互いに、相手が自分と違う価値観をもっていることを理解する(「先輩は自分をいじめてるのではなくて、それが正しいと思ってやってるんだな」、「後輩くんはちょっと窮屈に思ってるかもしれないな」)ことが必要だったのかもしれませんね。

この先輩の場合は自分を省みており決してクラッシャー上司ではないのですが、こういったパターンの度が過ぎたバージョンがおせっかいな「クラッシャー上司」となってしまうのでしょう。

キーワードは「ネチネチ」

私の周囲に「ねぇねぇクラッシャー上司って知ってる?」と聞きまくって情報収集しました👀

出てきたキーワードで一番多かったのは、「ネチネチ」という言葉。

1~2時間ず~っと部下をつかまえて、「ネチネチ」詰問・否定し続ける・・・よくそんな体力と時間あるなって感じですが(笑)

しかもその攻め方が論理的で正論っぽいから、部下も反発できなかったりする。

しかもしかも、そういう人に限って無駄に能力は高くて仕事の評価は高かったりする。

まぁ、頭が良いからそんな長時間人の粗探しができるんでしょうね・・・私にゃ無理だ(笑)

でもそんな人にそんな言い方されたら、完全に自分が悪いんだ、って思っちゃいますよね😥

しかもその上司しか知らない新人さんとかの場合だと、なおさら・・・。

このパターンの上司の場合は、相手のためを思って・・・というよりは自分のためにそうしてる側面が強いと思います。

自分は優秀で称賛されるべき存在」という根本的な思い込みがあり、他人を否定することで自分の価値を高め承認欲求を満たそうとしているのではないでしょうか?

クラッシャー上司の対策、対応法

悪いのはあなたではない

特にネチネチタイプの上司の場合、自分が悪いんだと思い込んでしまいがち。

でも、よくよく客観的に評価するようにしてください。

例えば3回上司が変わって、誰にあたってもうつ病になってしまった部下がいたとすると、部下の方に精神的に弱い部分があるかもしれません。

しかし、例えば3人の部下をもって、全員がうつ病になってしまった上司がいたとすると、どう考えても問題があるのは上司の方ですよね?

ということはこの場合、元々社会不適合要素があったのは部下ではなく上司の方です。

荒々しい言い方をすれば、元々病気(社会不適合要素)をもっていたのは上司であり、あなた(部下)は上司の病気に巻き込まれて2次的に病気(うつ病など)を発症したに過ぎません。

もし初めての上司で判断がつかない場合は、上司に対する周りの評価を聞いてみてください。

例えば「あぁ、あの人に当たっちゃったんだ・・大変だね・・」というような発言が出てきたら、確実にその上司は前科アリです!

まずは自分が悪いという思い込みにとらわれないように、状況を客観的に評価することを絶対に忘れないでください。

環境を変える

環境を変える作戦としてまずは、部署移動を申し込んだり、人事部門にパワハラを訴えることが考えられます。

ただし、こういったことができるかは会社との信頼関係によりますし、実際にそうすることで自分の立場が不利になるなど何かしらのリスクが伴う場合は、なかなか難しい対処法といえます。

次に、休職・転職を考えるという手段もあります。

最近は昔よりは休職もとりやすくなっているので、会社の制度をよく確認してみてください。

(診断書があれば、けっこう長期間ある程度の給料を確保しながら休めたりします・・・。もちろん人事部はあえてそういった情報は流しません。)

周囲のサポートを得る

ストレス・コーピング」って聞いたことありますか?

ストレスにさらされた時に、どういう対処(コーピング)をするかによって、その人のストレスに対する反応が変わってくるんです。

そのコーピングの要素として、社会的資源(同僚や家族に相談して情緒的なサポートを得たり、金銭的・情報的なサポートを得たり)の活用は非常に重要だと言われています。

要するに周りの人に相談したり、うまく活用できる人はストレスにうまく対処できるんですって。

自分の視野を広げるためにも、周りの人のサポートはうまく活用してくださいね。

ただ、ここで根本的に「自分が悪い」という思い込みがあると、人に話すことが恥ずかしいとか、自分で解決しなきゃとか思ってためらいがちになってしまいます。

だからこそ、先述したように「自分が悪いんだ」という歪んだ認知にとらわれないように、客観的に評価することが大事なんです。

クラッシャー上司のタイプを見極める

先述したとおり、クラッシャー上司と一口に言っても何パターンかタイプがいて、その背景(なぜそのような行動をとるか?)は人それぞれです。

例えば「良かれと思って」タイプの人は自分のやり方が絶対だと思っているので、他人が指摘してあげることで行動を改善できるかもしれません。

ということで、その上司が信頼している同僚に働きかけて、その人から指摘してもらうことで、行動パターンが変わる可能性があります。

またネチネチタイプなど、背景に称賛されたいという欲求がある人はあえて褒める、尊敬の念を伝えるなどすると、欲求が満たされて攻撃の手が緩むかもしれません。

言い訳、言い返しなどすると、余計に理詰めで攻められるので大変危険です。

ネチネチタイム中は晩御飯のおかずを考えるなどして、無の境地に至りましょう。

このように、相手をよく見極めて対処方法を変えましょう。

自分で判断がつかない場合は逆に、その上司とうまくいっている人はどんな行動パターンをとっているのか?を観察するのも手です。

また何回も言っていますが、こういった分析は状況を客観的に見られる人にしかできません。

なぜなら、「自分がダメなんだ」という思い込みがあると、「何で自分はダメなんだ?」「あぁ、なんて自分はダメな人なんだ」「ここもイヤ、これもダメ・・」という風に思考の方向が内向き(自分向き)になってしまうからです。

もし自分ダメ思考にとらわれて、それに対する解決策を見いだせないまま何も状況が変わっていない、毎日同じことを考えている自分に気づいたのであれば、一度その自分ダメ思考は捨てて思考の方向を外に向けてください

きっと状況を変えるヒントが見つかるはずです。

補足

そのほか、具体的な対処法は先述した松崎先生の著書にも書いてありますのでご参照ください。

本来は会社がもっと対策をとるべき

例えば小学校でいじめが起きたとき、いじめられてる方に「もっと強くなりなさい」とか言っても状況は改善しないですよね?

近年会社でもメンタルヘルス対策のセミナーなどが取り入れられてきていますが、いつも思うのはなぜ悪くない人たち、被害者ばかりが頑張って強くならなければいけないの?ということ。

特にクラッシャー上司の場合、加害者(上司)と被害者(部下)の間に明確な力関係があるわけですから、いくら部下が頑張ったところで第三者が介入しないと状況の改善は難しいです。

よって、部下が休職した場合の上司の人事評価を下げるとか、クラッシャー上司のさらに上司から働きかけてもらうとか、クラッシャー上司側に対人関係のセミナーを受けさせるとか、加害者側へのアプローチが必須なわけです。

今後、本気でそういった対策がとられるようになることを期待します🥺

最後に

今回は厄介なクラッシャー上司の話でした。

最後にもし今まさにクラッシャーに悩まされている方がいたら、余計なお世話ですがお伝えしておきたいです。

身体の傷って、深い傷は治るのに時間がかかりますよね?

心理的な傷も、長い期間頑張って頑張ってストレスにさらされ続けてついた傷は深く、治るのに時間もかかります。

悩み始めたら傷が浅いうちに、早め早めに周囲のサポートを得たり、休息をとったり、対処を試みてくださいね!

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  • この記事を書いた人

ナミ

田舎在住の東大ママ。鬼速で家事をこなす方法を、日々探究中です。 『いいな』と思った記事をSNSで拡散していただけると、泣いて喜びます! twitter・インスタをフォローしていただけると、跳んで喜びます!(フォローするにはSNSのアイコンをタップ ↓↓↓↓↓)

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