今回は、とある心理テストから学ぶ、問題解決の方法のお話です。
あなたは問題が起こった時、自分を責めるタイプ?相手を責めるタイプ?それとも・・・・
「P-Fスタディ」という心理テストを知っていますか?
突然ですが、P-Fスタディという心理テストを聞いたことがありますか?
ローゼンツヴァイクという人が開発した心理テストで、自分の欲求が満たされないとき(欲求不満に陥った時)に、人がどういう反応をするか?をみるテストです。
具体的には不満が起こりそうな場面を切り取った絵を見せて、吹き出しの中に登場人物の気持ちを記入させます。
ほんとにざっっくりとしたイメージですが、以下の絵を見てみてください⬇
あなただったら、吹き出しに何と書きますか??
因みにカルボナーラを作るうえで卵がないというのは致命的です🤣
男性の方は、逆に奥様に頼んでおいたことをやってくれていなかった場合を考えてみてください。
(※上記はあくまでイメージであり、本来の心理テストの問い・解釈はもっと奥深いものなのでその点ご了承ください。)
「P-Fスタディ」で何が分かるか
その1:攻撃の「方向」
不満を感じる状況にある時に、攻撃の矛先をどこに向けるかが分かります。
具体的には以下の3種類です。
・自責型=自分を責めるタイプ
・他責型=他人を責めるタイプ
・無責型=誰にも責任を求めないタイプ
その2:攻撃の「型」
不満を感じたときに、どういう点に着目して反応するかが分かります。
こちらも3種類のタイプがあり、仮にAタイプ、Bタイプ、Cタイプとしましょう。
・Aタイプ:どんな被害、障害が起こったかに着目します。
・Bタイプ:責任の所在がどこにあるかにこだわります。
・Cタイプ:問題解決の方法に着目します。
事例の場合を考えてみましょう
攻撃の方向が「他責型」の場合
・他責型でAタイプ(被害に着目)なら、「あ~もう、卵がないからカルボナーラが作れないじゃん!」と被害に着目して相手を責める。
・他責型でBタイプ(責任の所在に着目)なら、「私はちゃんと言ったじゃない!あなたのせいなんだからネ!」と責任の所在に着目して相手を責める。
・他責型でCタイプ(解決方法に着目)なら、「ちょっとぉ!もう1度卵買いに行ってきなさいヨ!」と問題の解決方法に着目して相手を責める。
一方、攻撃の方向が「無責型」の場合
例えば無責型でCタイプ(解決方法に着目)の人ならどうでしょう?
誰にも責任を求めずに、どうやったら問題を解決できるか?という解決方法に着目するんでしたね。
「そうなの??じゃあ卵がないなら今日はカルボナーラじゃなくて、ペペロンチーノにしましょうかね」といったところでしょうか?
自分の日常生活に当てはめて考えてみる
必ずしも常に無責型のCタイプが良いのだという話ではありません。
ただ、まず無責型の「誰の責任にもしない」という発想が面白いと思いません?
日々働いていると、日常的に「問題が起きたら誰かが責任をとらなければならない」「誰が責任をとるべきなのか」、という意識が頭の隅に常にあると思うんです。
(私も漏れなくそうです。)
確かに会社規模で不正が起きるなどの状況になったら、社長が矢面に立って出ていかないといけないとか、誰かしらが責任をとらないといけないと思うんです。
でも日常的なちょっとしたイザコザって、実はいちいちそんなこと考えなくても良いものなのかもしれませんね。
夫婦関係でも、言った・言わないの話になる時ありますよね😅
「あなたがあの時こう言ったから!」「いや俺はそんなつもりじゃなかったし!大体お前が・・・」なんて、あり得すぎる会話!!(笑)
特に誰のせい、でモメる時って、そもそも誰のせいか微妙な時が多い気がしますねぇ。。
だからそこを論点にして話してもなかなか進展しないことも多いですよね。
誰のせいか?はほどほどにしておいて、「じゃぁこの状況どうする?」の方にさっさと論点をシフトしていった方が効率的だな~、なんてことを考えた今日この頃でした。
まぁ夫婦喧嘩中とかにそんな冷静でいるのは、なかなか難しいですけどね(笑)
考え方としては、面白いなぁと思った話でした🙂